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「前橋一の豚料理」を選べ

 特産の豚肉で名物料理を、と前橋市内の飲食店を対象にした豚肉料理のコンテストが開催中だ。名付けて「T―1グランプリ」。予選期間の11月中は応募した57店を「覆面審査員」が食べ歩いて採点。評価の高かった6店が決勝に進み、一般客の投票で「前橋一の豚料理」が決まる仕組みだ。

 企画したのは、市職員や観光関係者らでつくる「ようこそまえばしを進める会」。同会は3年前から「TONTONのまち前橋」をキャッチフレーズに、豚肉料理を名物料理に育てることで観光客を呼び込もうと活動しており、今回の「T―1グランプリ」もその一環だ。

 コンテストの対象は、県産豚肉を使用した2千円以下の料理1品。

 予選の審査基準は、料理の満足度や値段のお得感、もう一度来たいと思うか――など7項目。店の雰囲気や接客なども含まれるが、一番おいしい料理を決めたいとの趣旨から、配点は低めに抑えた。

 11月初めから、57店に調理学校の講師や情報誌の編集者ら51人の覆面審査員が潜入。各店をそれぞれ3人で審査している。これまでに約3割の審査を終えたという。実行委員会は「ただ褒めるばかりでなく、予想以上に厳しい評価も目立ちます」。

 決勝の投票は来年1月16日から2月末まで行われる。実行委員会の市観光課職員、近藤博之さん(41)は「料理は観光客が非常に重視する要素のひとつ。宇都宮のギョーザのように、前橋ならこの豚肉料理、というものを生み出したい」と意気込む。

 予選にエントリーしているのは、和洋中のほかにスペイン料理などさまざまだ。おなじみの豚丼やソースかつ丼に加え、独創的な料理も。

 同市千代田町2丁目のパーラーレストランモモヤでは、5年前に考案した「とんかつうどん」を出品。うどんの味を消さないよう、4枚あるトンカツは1ミリ程度に薄く切った豚肉を使う。県外からも目当ての客が訪れるという。

 ハンバーガーショップ「KING GOD BURGER」(同市敷島町)の一品は、しゃぶしゃぶに使う県産豚肉を3枚重ねて揚げたトンカツを使った、豚しゃぶロースカツバーガー。同市元総社町のすし店「割烹すし処西尾」は、トマトソースでいためた豚肉を酢飯やのりで巻いた「トントマロール」で応募した。

満ちる黄色い香り

 特産のユズを搾って果汁にする作業が安芸高田市高宮町川根地区で最盛期を迎えている。甘酸っぱい香りが立ちこめる加工場では、農家から運び込まれたユズが次々と搾汁機に入れられている。作業は12月上旬まで続く。

 同地区では、約40年前からユズの栽培が始まり、今では約50戸の農家が、主に加工用に約5ヘクタールで2千本を栽培している。搾った果汁はジュース、ポン酢、ゼリー、ヨウカンなど約20種に加工して販売する。川根柚子(ゆず)振興協議会の藤沢春義総務部長は「今年は豊作年で、昨年の倍の40トンの収穫が見込める。5年後には100トンが目標で、加工品も種類を増やしていきたい」と話している。

秋色カーテン 干し柿3000個

 中津市耶馬渓町小友田のナバヤ食品工業で連日、干し柿づくりが続いている。作業場はまるで干し柿のカーテン。約3千個の干し柿がつるされており、23日は澄みきった青空に柿の色が映えていた。

 同社では例年10月中旬ごろから干し柿づくりを始める。皮をむいて3日〜1週間ほど外に干す。干した後は乾燥室に入れ2週間ほど置き、甘さを引き出すという。作業は12月初旬まで。

地サイダーに新酒登場、人気は上々

 能勢町の飲料メーカー「能勢酒造」が11月から、箕面特産のユズの果汁を使った「柚子(ゆず)サイダー」の本格販売を始めた。今年5月から試験販売したところ、上品な甘さとユズの香りが好評だったという。今秋採れたばかりのユズの果汁を使い、2万本の販売を予定している。

 同社は07年から、地元・桜川水系の良質な水を使った「桜川サイダー」を販売し、現在は大阪を代表する「地サイダー」として年間10万本を超えるヒット商品となった。

 柚子サイダーは、特産のユズをPRする箕面市や箕面商工会議所と連携して果汁の提供を受け、まず5千本を試験販売。「果汁の味が良く出ている」「ユズの風味が高い」などと好評で完売したため、本格販売に踏み切った。今秋採れたばかりのユズの果汁を使って、観光客でにぎわう紅葉のシーズンに合わせて生産した。

二本松 大七酒造 3冠

 日本酒文化の発展と消費拡大を狙ってきき酒師や酒匠(さかしょう)の認定などをしている日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(東京)が主催した「アナタが選ぶ地酒大show 2009冬」で、二本松市の大七酒造が5部門中3部門で大賞に当たるプラチナ賞を受賞した。同一蔵元による3冠は全国で初めて。

 プラチナ賞に選ばれたのは「おせち料理と合う日本酒大show」の純米生もと(きもと)、「カニと合う日本酒大show」の箕輪門、「通にこそ勧めたい本格派リキュール大show」の生もと(きもと)梅酒の各銘柄。

 他の2部門は「冬に美味(おい)しい焼酎大show=瑞泉 黒龍 10年古酒(瑞泉酒造、沖縄)」、「アナタが選ぶデザイン大show=常きげん『キス・オブ・ファイア』(鹿野酒造、石川)」で、こちらには大七はエントリーしておらず、出展した3部門がすべて栄冠を手にした形だ。

 また、大七以外の県勢では磐梯町の栄川酒造が「カニと合う」で栄川 純米吟醸が2席となるゴールド賞に、「おせち料理と合う」では栄川 特別純米酒が3席となるシルバー賞に選ばれた。

 地酒大showは10月に都内で開かれた「地酒と料理の夕べ 2009」の会場で、料飲専門家団体連合会の会員441人と当日参加した一般参加者408人にWEB投票による票を加えた投票総数7216票で審査され、このほど結果が発表された。

 主催者の呼びかけに応じて全国からエントリーしたのは47の蔵元などで、銘柄数は述べ254。07年秋からいろいろなシーンに合わせた地酒の魅力を知ってもらいたい、との趣旨で毎回、選ぶ対象を変えて開催しているという。

 大七の太田英晴社長は「過去にも賞は頂いたが、出展したすべてで大賞とはうれしい限り。『酒は食事の場で生きる』という我々の進んできた道が評価された、と思う」と話している。